トランキライザーは流れて
あんたとは蒼い時代の約束をしたっきり
あたしはもう終わりだと思ってた
いくつもの恋を渡り歩こうにも
あんたのきれっぷりはいかしすぎていた
あんたの行方は探したりしなかったけど
あんたがやけを起こしていないか死亡広告はチェックしていたよ
あんたのキャリアのうわさもいくつか聞いた
その度に心は安心していた
あんたが実はギリギリだって知っていたから
あんたがこの世からいなくなってしまったら
あたしが頑張る月日が淋しい日々になりそうな気がして
時は流れて 町は変わった
知ってる顔も少なくなった
小石のように転がりながら
そうしてあたしはあんたを忘れたつもり
そしてあたしは変わってしまった
泳ごうとして溺れてしまった
あんたの残した言葉があたしのつかんだ藁
だけどあんたを支えにするほどに
あたしはあんたと生きてはいけなくなる
流れの中で今はただ祈るほかない
あんたが望む道を邁進できるように
人の命の中枢をひとつひらくごとに
あんたがメスを自分に向けたくならないように
時は流れて
もしもあんたに逢える日を
あたしはどんなに夢見ただろう
時は流れて
あんたが生きてることを願っていたけど
時は流れて
あんたには死んでほしいのかもしれない
時は流れて
あんたに逢えない

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