居場所はここ


やはりいいたいことがある

何事もその場しのぎ
昨日のことは忘れたし
基本的にめんどくさい
まあいっかで生きていて
暇があったら寝ていたい
寒い朝には有給とりたい
楽してたくさん稼ぎたい

いい大人になっても
いくつになっても
いい大人になるほどに
事勿れ 波風立てず
やらずにすますことが増えていく
言わずにすますことを重ねている

新たに人とも知り合わず
新たな場所にも行かないで
平和に生きていけたら
それが望み

幸せと認めようか
悩みがまるでない
怒らず騒がず妬まず
慌てて焦って失敗もするけど
概ねしずかに暮らしている

それでも
その姿をみるたびに
その音楽を聞くたびに
私の中の何かが疼き出す
忘れた願いが目を覚ます
誰の声? 私の声?

愛も縁も金もコネもなかった時代
差し出されたその手に気づけもしなかった時代
中島みゆきの歌は痛烈に私の心を突いた

やることなすこと実にならない
何もないとは思いたくもない
どうしていいかわからない
なにがなんだかわからない


今後の人生 それよりは何だってマシ
底辺だったとき

不幸を、不運を、不遇を突くと思った中島みゆき
ときにはなぐさめ、ときには励ましをくれた友 
それが今
己の生ぬるさを、安易さを問う
安逸さや安住を望む心をかき乱す

私はそれを放っておけない
気づかぬふりは、やはりできない
血がざわめくから

どうなっていくのかわからない
どうなりたいのかわからない
今が十分と思うから

それでも
行ってしまう方角
覗いてしまう淵

それが今
私にとっての中島みゆき