ごあいさつ
初めの栞から、1年が経ちました。
辛いことがあるときって、今がいちばん辛いんだと考えませんか。
ここさえ乗りきれば、なんとかなると。
初めてそう思ったときが、いちばんの頂点だった。
そこから一歩ずつ階段を下り、たどり着いた先はどこだろうか。
まだ底にはついていないんだろうか。
得たものは
中島みゆきがしみる心、でしょうか。
宗教に走ったり、くすりに頼ったり、愛欲に溺れたりせずにいられたのは
冗談じゃなくみゆきさんのおかげ。
10代の私にこれからの10年はこうだと言ったなら、
その場で窓から飛び降りたくなったかもしれない。
何がわるいというのは、ないんだろうと思う。
ただちょっと。ずれたのだ。
だから私はよく、境について考える。
狂気と正常の境。
生と死の境。
愛と情の境。
雪と氷の境。
みゆきさんはたびたび、歌にできる程度のこと、という表現をする。
歌にしきれない思い。
歌は、それ以上のものをいやせないのだろうか。
心というのは、キャパシティを超えると
もう、いろんなものが切れてしまいますよという話です。
愛する人、信じられるもの。
ともすると
私はそれらに、とことん頼ってしまいそうになる。
でも、依存は不本意。
ひとりで歩けなくなる。
みゆきさんに関して、しばらくいいなと思ったとき
男性にふっと見切りをつけるときとあまりに同じ感情を覚えた。
私はそうなった人の行方は、一切知りたくない。
その人への情が深いからこそなおさら。
好きだからこそ。好きだけど。
ずっと一緒にいるだけが、愛ではない。
これまで通りでは到底やっていけそうにないから。
サヨナラ・コンニチハ。
大好きなみゆきさんに。
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