いっそ無軌道

酔っぱらいの戯言と聞き流してください。

何で世の人々というのはあんなにべらべらべらべらよくしゃべるんですか。それで一人になると
ピーピー携帯ならして話し込み、熱心にメールを打ち続ける。私はそんなにないです、話す中
身もメールする用事もだいたい相手も。あと酒の席。我侭なのはわかってますが、うるさいのと
大人数が嫌いです。お願いです。お酒は静かに飲みましょう。でもごめん、酔うと笑いが止まら
なくなるの。あと私、地声が高いんです。いらっしゃいませ〜の声が誰より通ります。呼び込み
得意ですよ。接客業じゃないんですけど。酔うとテンションもトーンも上がるでしょ。あ、ウグイス
嬢もできます。出馬するなら応援しますよ。て、うるさいのわたしじゃん?でものみたいときって
あるでしょ。ふられたんですさいきん私。ありがとう。より一層中島みゆきを聞いて精進します。
でも夜会のあとでなくてよかったわ。うらみつらみを会場に置いてこれたから…今頃あそこ…怨

で、そうそう、距離をおくことにしたの。
この先またどうにかなると思う人、はーい? 32人。(100人中)
はいありがとう。ちがいます。
質問しておいて、速攻切り捨てる先生っていましたね。
そういう関係って、もうとっくにダメ。
<ありがとう>と<これきり>が同義なのと一緒です。
よく女性の脚本家や作家で、10代から彼氏の途切れなしとか
公言してる人がいますが、そういう人って、あまりそう、なんていうかね
そんなタイプには見えなくて、でも、男性が生活に必需なのでしょう。
そういう体質の人は、確かに存在する。
だけどはっきり言って、恋人って、いるよりいない方がすっきりしません?
そんなこと言ってる時点で、なにかもう終了しています。幕が降りてます。
わかっています。
そんな自分が大好き。(本気かね)
とことん一人好きなんでしょうね。完結しているともいう。
人に相談事なんて、した試しがない。

夜会の前に。いろいろあって大泣きした末、隙だらけで、
そんなときって、めちゃくちゃ声かけられるんですよね
わかってても力が入らず、ふらふら歩いていたけれど
街のネオンの中に、夜会の文字が見える。
目をこらすと太い円柱に、巨大なみゆきさんの姿。
ふっ、にくい人。私の負けね。
それを見ただけで、スイッチが入るのがわかる。
ほの明かりの中浮かび上がる看板を
歩道橋の上から、しばらく眺めていた。霧雨の中。
あそこは絶景ですよ。
近づきすぎても、首痛いから。あと、目前で凝視してても怖いから
遠目にみるほうが綺麗。絵的に、自分も。
しかし危ないよねこの女。今にも飛び降りそうで。
だけど、なんてこと?看板だけでこんなに幸せ。
もうね、見なくてもいい。こんな一瞬があるのなら。
「いつ死んでもいいくらいのしあわせ」とは私の中ではこういうこと。
楽しみっていうのは、その寸前が花なのです。完成されている。美しいの。

そう、私には中島みゆきがあるし(一般公表)
みゆきさんがいるし(ファン向け)
しかも夜会だし!
男なんて別にいい。よく考えると。
しかも夜会に行ったらそれだけで、頭はもういっぱい。
こちらからセイグッバイ☆
と決めたかったけど、ふられたんでしたね。
ふるのとふられるのって、どっちがいいですか?
それでも私はふられるほうがいい。被害者意識をもてるから。
本当は、ふられうたなんてふられた以外のときの方が身に沁みる。
そういうわけで、レッツふられる。
あくどいですよね。

ところで。
私はひとりでいるときの無音状態を愛しています。
環境は、静かであればあるほど好ましい。いつでも。
住居を選ぶときは、その点を一番に考える。
ふだん、家で音楽なんてかけないし、外界との通信は断って、
ひたすら黙って静かにしているのが好き。
ピアノ騒音で隣家殺人なんて心理はよくわかる。
うるさくされると一番弱い。
やっちゃう?ってくらい腹が立つ。いや注意をですよ。
騒音は、諸悪の、犯罪の根源。

お酒を飲むのも、そんな環境が理想。
可愛い女の子がナイトキャップなら、夜も楽しいんですが前回夜会
でも、基本はひとり。
静かな深夜に自宅でひとり。
そう、静けさの音がするくらいに静かで、寝静まった夜。
一升瓶!コップ!塩!(なくても可)
そして、はいみなさんメモして。
酒は黙って手酌で飲め。

酔った状態で、喋りたくない。というか、騒げない。
お酒に弱くて、息切れするから。
ひとりでじーっとのんでるのが好きなんです(根暗)
しかし、好きと強い、は別物である。
強さと好き、がそろったら、いろいろ大変だけれど
弱くて好き、ならば経済的にもお得ですよね。
少量でべろべろになるほど楽しめる。

日頃まじめに、あるいはそんなフリして生きてる人間ほど、
解放されたときの飛距離は大きいもの。
自分のことなんですけど。
隆盛を極めた会社は急落するし、独裁政権は続かないし
儲けすぎると脱税するし、天才は気が狂う。
何事も、ほどほどがいい。本当は。

のもう!というとき聞きたくなるのは、断然「テキーラをのみほして」
夜会バージョンでも見ながらだと、最高ですね。
酔っぱらっちゃった気持ちよさと、もの悲しさを味わうならば「紅灯の海」。
ピアノの硬質な音色と、力強く張ったボーカルが、三拍子にのって心地よい。
だけど、なんの曲でもいい。
多少酔ってきて、中島みゆきで解放感や気持ちよさに拍車をかける。
加えて歌のムードで、よりいっそう酒がおいしい、これ相乗効果。
こんな時間は、夜会のひとときに優るとも劣らない至福の時である。

奇しくも、夜会公演真っ最中であるけれど。
中島みゆきは、ひとり、ひっそり聞くのがいちばんいい。
また、それが似合う人でもある。
好きな歌手の、ライブにはあえて行かないという人を何人も知っている。
特に中島みゆきは、見に行くに至らないファン層も相当数いるのだと思う。
それはたぶん、見たいというより見に行けないというより、一人、聞くのが心地よいから。

そんな気持ちは私も昔、堪能していた。
単に子供だったからで、結果的にそうであったにすぎないけれど
画面でも生でも、本人の動く姿を見たことはなくて
ラジオで聞けるおしゃべりと、スピーカーから流れる歌声がすべてだった。
今では、何度となく会場に足を運び、ネットでも写真でも
夜会の映像でも、好きなときに好きな媒体を目にすることができる。

だからこそ、その頃の中島みゆきの思い出は、別枠。
もしかしたら今以上に、歌を聴いていた自分の思いが
凝縮されているような気がするのだ。聴いていた曲に。
だから今でも会場で、ときおり目を閉じてみる。
それだけであら不思議、より歌が迫ってくる。
人体構造的に不思議でも何でもないんですけどね
視覚をとざすと、すごいですよ。
バケツで水をかぶったみたいに、歌声の妙にはっとする。

それに・・・。
「生のみゆきさん」って、うれしい反面、
どこか気恥ずかしい気持ちがないとはいえない。あるある。ある。
群集の中の一人にすぎないことは百も承知。
しかし自意識先行、周りの反応が気になって
ノリノリな人を見ると、自分が恥ずかしい。
みゆきさんを見てる自分も恥ずかしい。
もはや気分は太宰。「見に来てすみません」

ほら、ふだんはひとり、入り込みすぎて聞いているから、
そんな時はオールヌード。いや、心がですよ。
何もかも見せてます、見られてますみたいな関係の人だから。
今更、すました顔してお行儀よく聞くなんて、私できません。
どのツラ下げて聞けと?
だから、心ゆくまで味わえない所があって
感極まってしまっても、何かどこか、抑えている自分が確かにいるのです。
そのわりに、泣き屋ですか?
「いやあ中島みゆきクラスになると、すごいよね。客席の演出までしてるんだ…」
って初めて見に来た隣のおじさんが、次の日会社でOLに自慢しそうなくらい
泣いてるんですけどね。
とりわけ、人に見せられない自分であるわけです。

だって明らかに、挙動不審…。
開演前や幕間も、会場でのファン観察を趣味とする私は、
おちおち座ってもいられず、年齢性別系統別に野鳥の会仕込みのカウントを開始する。
真面目くん3、メガネの女性2、サラリーマン6、夫婦2、プロX世代5、
独特な人4…(DM総研調べ)
当該データは蓄積され次第、公開しようと思う。・・・しません。
青山では、どことなく客層がコクーンよりばらけてつまんなかったです。ブー。

見に行くのも愛。
行かないのも愛。プラトニックって感じかしら。

今夜もひとり、中島みゆきと対峙して。
しかし邪念が!みゆきさんのフトモモが!
サーモンダンスの、チラリズム。
男性って、そういうのつくづく好きですよね。
その男心、この時ばかりは理解できる気がするの。
「おっ」とか「きたっ」と思って、姿勢を正しちゃうもの。
そして下め下めにのぞきこんだり。
その後、反芻しては頬を緩めたり。
いやあ楽しいですね、ファン人生。
夜会に老若男女が集っているのを見ると、純粋に思う。
いいな、そういうのって。いいぞって。
信じられるものがこの世にもあるような、気がしてくるのだ。